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パニック障害
パニック障害は、突然何のきっかけもなく動悸や息切れ、呼吸困難、めまい、吐き気などのパニック発作が繰り返し起こる病気です。
パニック障害には以下の3つの症状が挙げられます。
1.パニック発作
パニック障害の中心的な症状で、強烈な不安や恐怖感を伴います。多くの発作は、5〜20分程度でおさまりますが、病院で検査をしても身体的な異常が見つからないのが特徴です。
■パニック発作が起こりやすい場面
・会議中
・車を運転している時(特に渋滞道路や高速道路、トンネルなど)
・外食中
・電車に乗っている時
・美容院
・歯科治療
・映画館
・コンサート
2.予期不安
パニック発作がまた起こるのではないか、という漠然とした不安が常につきまとうようになり、種々の身体症状が出現します。
3.広場恐怖
繰り返しパニック発作を起こした患者さんが、以前に発作を起こした場所を恐れ、これらの場所を避けるようになります。
パニック障害は、治療を行わないと徐々に悪化していきます。まずは抗うつ薬、抗不安薬、漢方薬などを使い完全にパニック発作をコントロールします。
はじめてパニック発作が起きてから、予期不安や広場恐怖がまだ強くはなっていない2〜3か月以内にきちんと治療を開始することが重要です。
さらに、パニック障害に対する認知行動療法は医学的に効果が認められている心理療法です。当院では、薬物療法との併用を積極的に導入しています。