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男性更年期障害(LOH症候群)
女性の更年期障害の原因が、女性ホルモン(エストロゲン)の急激な減少によるものであるのと同様に、男性の更年期障害(LOH症候群)も男性ホルモン(テストステロン)の急激な減少によって起こる病気です。
女性は加齢によるホルモン分泌減少が急激に起こりやすく、更年期障害の症状が出やすいと言われています。
それに対し、男性は頻繁には起こりません。ただし、極度のストレスや疲労、環境の変化で男性ホルモン分泌減少が急激に起こる場合があります。
そこで起こる症状がLOH症候群です。
近年では、このLOH症候群が増加しており、本来はLOH症候群の症状であるにも関わらず、うつ病などの他の病名で診断されてしまうこともあります。
LOH症候群の代表的な症状として、倦怠感・イライラ・睡眠障害・精神不安・物忘れ・めまい・勃起不全(ED)などがあげられます。
LOH症候群の診断補助にはAMSスコア(Heinemann aging male symptoms score)が用いられます。
また、血液中の男性ホルモン(テストステロン)の測定は、LOH症候群の診断に最も信頼できる指標であるとされています。
遊離テストステロン値が8.5pg/ml未満の場合は男性ホルモン補充治療を積極的に考慮しますが、それ以外の場合は、まずは漢方薬や抗うつ薬、抗不安薬などの薬物療法を行います。