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不定愁訴


皆さんは不定愁訴という言葉をご存知でしょうか?
不定愁訴とは以下のような状態です。

     

『明らかな身体的原因が認められないにも関わらず、頭痛や筋肉痛、腰背部痛、不眠、めまい、疲労感、腹痛、悪心、食欲不振など多彩な症状を訴え続ける状態。』

 

要するに体のあちこちに症状が出るのですが、検査上異常が認められにくい、つかみどころのない状態のことです。
 この不定愁訴は医療者本位の言葉です。患者さんとしては切実な症状も、医療者に“数多い” “分かりづらい”と思われると不定愁訴と判断されます。
検査に頼りがちで多忙とされる昨今の医療現場では、ある程度の検査で異常がなければ早い段階から不定愁訴とされてしまう傾向があります。

『(検査正常ですから)大丈夫ですよ。大したことないですよ。精神的なものでしょう。』というニュアンスの話を医療者からされたことありませんか?
 医療者側も不定愁訴と判断後は、これ以上関わりたくない、他の患者さんを優先したいと思う傾向があります。
 このような形で『不定愁訴扱い』をされるとその場で納得できなくても、一旦実質的には診察終了となってしまいます。
のど自慢で、鐘が1つ鳴ったあとの状態に近いイメージです。頑張って食い下がると、厄介な患者・神経質な患者という扱いを受けることも珍しくありません。

医療者として不定愁訴と鐘を鳴らすには慎重にならなくてはなりません。
似て非なる、対応を異とすべき病気が隠されていることもあります。不定愁訴(症)や自律神経失調症(別記)はある程度同じようなものを含む表現のように思いますが、いずれもそう呼ぶ前に十分な除外診断(似て非なるものではないことを確認する作業)が必要なのです。
今まで皆さんが経験した医療現場はどうでしたか?『不定愁訴扱い』の経験はありませんか?

まずは一般的な身体疾患の診察、検査と同時にうつ病、不安障害、適応障害などの精神科疾患などの可能性を考慮・除外診断をすることが大切です。
さらには更年期症候群慢性疲労症候群線維筋痛症などの心療内科的疾患も視野に入れて包括的な診断を行うことが求められます。

経験的にはうつ病・うつ状態(適応障害を含む)などの気分障害から来る種々の身体疾患の表出であることが圧倒的に多い印象があります。
最近では「新型コロナウィルス感染症後遺障害」と診断される患者さんも多くみられます。


正確な診断の元に、治療が提案されますが、自律神経失調症も含むこれらの自律神経の乱れを伴う身体症状の対処としては、共通に大切な対処法があります。

1:本来の自分に必要な睡眠時間をしっかり確保する

2:ウォーキングなどの適度な有酸素運動を継続的に行う

3:バランスのいい食事

4:シャワーだけでなくしっかりと湯船に浸かって体を温める

これらは聞くと当たり前のように思われますが、この基本的な生活習慣を確立することがすべての治療の基本と考えており、診療の中でも繰り返しお話しするようにしています。

当院は、安易に『不定愁訴扱い』をしません。
最終的に不定愁訴と判断した場合も、粘り強くその状態改善に寄与していきたいと思っております。

 

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