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自律神経失調症
自律神経失調症とは、その名の通り自律神経が調子を失う(バランスを崩して)起こる病気のことです。
自律神経とは?
自律神経とは、全身に張り巡らされている末梢神経の一種でホルモン系、免疫系などと共に私たちの体をコントロールしている大切な体内システムです。
自律神経には交感神経と副交感神経の2つがあります。交感神経は活動の神経といわれ、体を緊張状態にします。
一方、副交感神経は休息の神経といわれ、体をリラックス状態にします。
胃や腸、肺、心臓などの臓器が、私たちが意識しなくても正常に働くのは、この2つの自律神経がバランスをとって働いているからです。
この全身コントロールシステムである自律神経が調子を崩すと体の各所に様々な症状が出ます。
自律神経の機能は常にバランスをとるために変動しており、これに関連した症状も変動が激しく、更には検査異常が伴いにくい特徴があります。
症状が多岐にわたり、変動も激しく、検査異常も伴いづらく、緊急性は乏しい・・・これらの要素のため医師からも『たいしたことない』『気のせい』『うちの科じゃない』『厄介者』などの扱いをされやすい傾向にあります。
また一方で自律神経失調症の症状は多岐に渡るため、当てはめようとすれば当てはまることが多いのです。
そうするとなんでもかんでも自律神経失調症となってしまう側面もあります。特定の臓器や器官に限って症状が強く出たり、特定の条件を満たす場合は別の病名(過敏性腸症候群、過換気症候群、起立性調節障害)がつけられます。
更には実は身体の重大な病気である場合や、うつ病などの精神疾患としての対応が効果的な場合もあるため、実は細やかな診断(一見似ている別の病気と見分ける作業を除外診断と呼びます。)や対応が必要です。
当院ではこの除外診断の後に自律神経失調症としての対応が妥当と判断した上でも根気よく、向き合い改善に努めていきます。