

- ゲート内科・心療内科
- 診療案内
- 認知行動療法
認知行動療法(Cognitive Behavioral Therapy:CBT)
うつ気分や不安が強い時には、気づかないうちに「考え方」や「行動パターン」がネガティブなスパイラルに陥っていることがあります。「認知」や「行動」を見直し、そこから抜け出すため、「やりたいことができる」「なりたい自分になる」などを目標にし、一緒に考えていきます。
例えばこのような場合
・悲観的に考えて落ち込んでしまう・自己否定ばかりで、すぐに自分を責めてしまう。
・いつも不安で回避してしまう・人前に出ると緊張して話せない・電車に乗るとパニックになる。
・完璧でないと不安になる・やめたいのに手洗いが止められない、など。
どんなことをするの?
治療者と一緒に、問題を考えながら目標を立てます。
「認知(考え方)」「行動」に注目して、自分を振り返り、新しい考えや行動をみつけることや、受け入れること、調整することを試していきます。
治療してもらうというスタンスではなく、主体的に取り組むことが大切です。
問題解決のためのスキルを身につけ、セルフコントロールできるようになる
認知再構成法(コラム法)・エクスポージャー法(暴露療法)・セルフモニタリング(自己観察)
アサーション(コミュニケーション)・リラクセーション法 など、段階的に目標を決めて(スモールステップ)、必要なスキルを身につけていきます。
☆段階的に繰り返し、練習していくことで身についていきます。
スキルを身につけることで「また同じように悩んだ時」の対処法になり、再発予防につながります。あきらめずに、治療者と一緒にチャレンジしていきましょう。
効果が実証されている心理療法であり、再発予防に有効です。
CBTは、薬物療法との比較研究などからも改善効果が実証されています。
うつ病や不安障害(パニック障害、社会不安障害、強迫性障害)、摂食障害、外傷後ストレス障害(PTSD)から、人間関係、夫婦間の心理的問題解決や職場のメンタルヘルスなど様々な悩みに対して用いられています。
現在の認知行動療法は、第1世代の行動療法、第2世代の認知行動療法、第3世代の行動療法といわれる「ACT(アクト)」「マインドフルネス認知療法」というように発展してきています。
アメリカやイギリスで発展してきた認知行動療法に第3世代では「とらわれないこと」「受け入れていくこと」など、仏教や禅のような東洋思想に近い考え方もみられます。